越後のまち並み/久田集落-1(新潟県出雲崎町)
■2008年12月7日14:15〜15:00/雨、みぞれ/新潟県三島郡出雲崎町久田(くった)
久田の集落は、日本海に沿って走る国道402号沿いにある。
漁業ではなく農業を生業とする集落だ。
今日はみぞれまじりの雨が降っていて冷たくて濡れる。
まち歩きには最悪の天候だがこれが越後の気候だ。
越後の民家や集落の成り立ちを理解するにはこんな天気の時が最適だ。
と、頭ではわかるが、やっぱり晴れた日がいいなーと意思の弱い自分がいる。
国道沿いの景観である。
道路右手が海。
瓦屋根に雨板の外壁。
ここら辺でよく見られる塩害に強いつくりで合理的だ。
風除けはブロック塀。
真ん中上に茅葺き屋根が見える、珍しや!
同じく国道より見る。
道路の手前が海。
風除けは木の板。
真ん中の建物と奥の茅葺き屋根の民家は同じ家。
さっきの茅葺き民家。
左手奥が海。
木の風除けが民家を守る。
茅葺き民家の正面。
玄関は強風を避けて海に背を向けて配置。
屋根は出雲崎町内の茅葺き職人が一人で葺いているのだそうだ。
一人で葺くから、屋根を全部葺き替えるのに10年かかったとここのおばあちゃんが言っていた。
茅葺き職人がいなくなったらどうするんだろう?
さて、海沿いの国道に戻って、別の民家。
道路の手前側が海。
風除けは萱。
萱はすぐそこの山からとってくるのだそうだ。
海沿いの民家をもう一軒。
屋根は茅葺きの上に鉄板を被せている。
左奥が海。
前の民家の風除けの裏側(?)。
向こう側が海。
左奥にちょこっと海が見えていますが、わかりますか。
傘の柄を首に挟んでの撮影はなかなか大変だけれど、これまた楽し。
背中にしょったザックはびしょ濡れだけど。
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コメント
imai様 おはようございます。
曇りでの撮影は難しいのにどれもみなよく撮れていますね^^
imai様の写真はアングルがどれもとても素晴らしいと思います。
投稿: 夢をかなえる営業マン | 2008年12月10日 (水) 08時47分
夢をかなえる営業マンさん、おはようございます。
天気の悪いときは空の白さが目立つので、風景写真では空を入れないカットが多いようです。
でも、越後の冬のまち並みを撮るにはこの空を入れないと雰囲気が出ないと思うのです。
未熟な写真ですが、またコメントお願いします。
投稿: imai | 2008年12月10日 (水) 09時07分