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2009年3月 5日 (木)

越後のまち並み/石地集落-4(新潟県柏崎市)/形蔵院

一昨日の続きです

■2009年2月22日/曇り/新潟県柏崎市西山町石地
真言宗の寺院、形蔵院。

歩いていて、ふと見上げたら「うん?なんだ?」
そこには真っ白な楼門があった。
1階も2階も真っ白。珍しや!
竜宮門を見たのも初めてだ。
で、階段を登って楼門を触ってみたら、鉄筋コンクリート造だった。
「なぜ、木造じゃなくて鉄筋コンクリートなのですか?」とご住職に問えば、「この楼門は大正4年にできて、日本石油の創業者がつくったとのことです。当時の最高の技術でつくるということで、鉄筋コンクリートになったようです。」とのことだった。
日本石油の創業時の本社はここ、石地にあったのだそうだ。
へー、初めて知った!
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本堂も白。
こちらは大正5、6年頃の完成だそうだ。
最初、本堂の1階は鉄筋コンクリート造のように見えたが、純粋な木造だそうだ。
1階の白い壁は木下地に漆喰塗だそうだ。
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垂木も軒裏も白。
梁の彫り物部に塗装が剥げて木が見えているから、やっぱり木造だ。
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火頭窓も白
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床下換気口も火頭型
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素材感を消し去ったこの建築に賛否両論あろうかと思うが、普通のお寺と違うこの形蔵院、ちょっと異彩を放しながらそれなりに石地の風景に溶け込んでいるようにもみえた。
自分が子供の時、仮にこのまちに住んでいたらこんなふうに言っていたかもしれない。
(石地弁は知りませんので長岡弁で)
「コウジ、明日また遊ぼっやー。白いお寺さんの前で待ってっろ」
一言で言い表わすことのできる建築、それは特徴があるということで。
特徴があるという事は、ランドマーク、そして心の拠りどころになりえるということで。
それもまた、まちにとっては大事なことなのだと思う。

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コメント

imai様 おはようございます。

素晴らしい洋館ですね^^

手入れも行き届いているようで素敵です。

投稿: 夢をかなえる営業マン | 2009年3月 5日 (木) 07時40分

夢をかなえる営業マンさん、おはようございます。
>素晴らしい洋館ですね
素材感の無い建築に賛否両論あろうかと思いますが・・・

投稿: imai | 2009年3月 5日 (木) 07時55分

住職、忘れた頃に「御朱印」が届きました。ありがとうございました。

投稿: 日本一太郎 | 2015年9月 3日 (木) 23時06分

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