越後のまち並み/小白倉集落・春(新潟県十日町市)
■撮影:2009年5月24日13:30〜16:15/新潟県十日町市小白倉(旧川西町)
小白倉は豪雪地帯だ。
民家は谷間の斜面に寄り添うように建っている。
戸数は40ほどとのことで、民家は中門造りが多い。
「中門」とは母屋の前または後ろに突き出た玄関や馬屋の部分をいう。
数年前に長岡造形大学が、3年程かけて集落内のほとんどの民家について調査したそうだ。
また、ロンドンの建築専門大学のAAスクールがここでワークショップを行ったこともある。
手前の寄棟屋根の部分が元の茅葺き部分、それに直行する奥の切妻屋根の部分は後で増築したもの。
集落内のほとんどの茅葺き民家はこのように増築している。
上の写真の民家の左をアップ。
2階窓の部分が跳ね出していて、この地方一帯でよく見かけるが、わざわざ跳ね出す理由がわからない。
元大工さんだという住民の人に聞いたら、「屋根の雪堀(雪下ろし)をすると1階が埋まるから、この2階の窓から一時出入りする」とおっしゃっていたが・・・。
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