越後の近代建築/水道タンク・ポンプ棟(新潟県長岡市)-2
昨日の続きです。
■撮 影:2007年6月22日10:00〜11:45/新潟県長岡市水道町
■建築名:水道タンク・ポンプ棟
■竣工年:1927年(昭和2年)
■設 計:金井彦三郎(水道タンク)・中島鋭治(ポンプ棟)
次はポンプ棟を見学。
水道タンクは長岡のあちこちから眺められるので知っている人も多いと思うが、このポンプ棟はほとんどの方が知らないようだ。 (そりゃそうだ、公開していないのだから)
もったいない!
階段。
なるほど、こんな蹴込と踏面のデザインもあるのだ。
ハンチのついた梁は強調され、天井は四角形の目地が切ってある。
建築的に見るとすれば、通路の床を支えるブラケット。
ポンプの機械が美しかったのでつい撮ってしまった。
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コメント
いやいや、素晴しいですね、この給水搭!
この搭の存在だけは遠巻きに見て知っていましたが、これほどの建築とは…
戦前の建物だと思うのですが、戦災や地震にもよく耐えていますね。
タイルのインテリアやタンク(?)のリベットに特に痺れました(笑)
上水を扱うという性格上から一般公開は難しいと思いますが、一度ワタシも観てみたい。
投稿: ara_umi | 2009年6月23日 (火) 08時11分
ara_umiさん、コメントもらい嬉しいです。
この建築の竣工年は1927年(昭和2年)です。
戦災にも生き残った長岡の中心市街地の貴重な建築なのです。
現在はその使命を終え、なんの用途も与えられずに保存されています。
外観は見れますが、屋内は公開していないので見る事ができません。
本当にもったいない話です。
使われずにそこにあるだけの建築は映画のセットと同じです。
再生して活用する事が大事ですよね。
投稿: imai | 2009年6月23日 (火) 12時07分
こんにちは。はじめまして。
金井彦三郎を調べてここへたどり着きました。
素敵な建物ですね。一度行ってみたいです。
実は金井彦三郎は私のひいおじいちゃんなのです。
父はあまり語らない人なので最近知りました。
他にも金井の設計した建築物知っていますか?
旧東京駅ということはちらっと聞きましたが・・
急にこんなコメント失礼しました。
投稿: イワモト | 2009年10月14日 (水) 19時26分
イワモトさん、こんばんは。
そうなのですか、金井彦三郎さんはイワモトさんのひいおじい様なのですか。
(ネット社会ってすごいですね!ビックリです)
この建造物、長岡市民からは「水道タンク」の名で親しまれ、長岡市のシンボルです。
国の登録文化財にも指定されています。
歴史に残る建造物を設計された金井彦三郎さんに、長岡市民の一人として改めてお礼を申し上げたいと思います。
金井彦三郎さんは、専門が土木でしょうか?
私と専門が違いますので、金井さんについての知識は乏しいのです。
ネットで調べられるくらいの事しか私にはわかりません。
ですから、金井さんが設計された他の建造物もわかりません。
お役に立てなくて申し訳ありません。
ともあれ水道タンクは素敵ですよ。
機会がありましたら是非ご覧ください。
ひいおじい様もきっと喜ばれることと思います。
投稿: imai | 2009年10月14日 (水) 23時08分
有難うございます!
とにかく記録が古くてネットで調べるには限界がありそうです。都内の古い橋や駅などの設計に携わったみたいです。もっと早く知っていたらちょっとは私も建築に興味を持ったのにな~と悔やまれますが、是非いつか給水塔見に行きます!!いきなりのコメントに丁寧な回答感謝します。では。
投稿: イワモト | 2009年10月15日 (木) 19時41分
イワモトさん
ぜひぜひ、水道タンクを見に長岡にお越し下さい。
ついでに、日本一の花火見物なんてのもいいかもしれませんよ。
投稿: imai | 2009年10月16日 (金) 08時34分
ネットをはしごしていたら、このページに来ました。
偶然ですが、金井彦三郎という人は曾祖父の妻の弟さんらしいです。ちなみに妻の名は「ぬい」といいます。
投稿: オカモト | 2012年6月25日 (月) 18時22分
オカモトさん
こんにちは&初めまして。
いやはやネット社会って凄いですね、驚きです。
3年前に金井彦三郎さんのひ孫さんのイワモトさんからコメントを頂き、それから3年近く経ってから今度はご親戚に当られるオカモトさんからコメントを頂くとは。
オカモトさんとイワモトさん、お名前も似ているようですが。
改めて、長岡の歴史的建造物を設計してくださった金井彦三郎さんに感謝の気持ちで一杯です。
コメント、ありがとうございました。
投稿: imai | 2012年6月25日 (月) 19時16分