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2009年8月 3日 (月)

民家の調査をさせてください(新潟県長岡市寺泊)

■2009年7月31日9:00〜17:00/曇り/新潟県長岡市寺泊

切妻屋根で妻入りが連続するまち並みの長岡市寺泊。
その寺泊に、調査をさせてもらえる民家を探しに行く。

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まずは、旧北国街道の両側に1kmの長さで連続する民家の中から調査目的にあった民家を探すために、街道の端から歩き始める。
寺泊らしい民家か? 気候・地勢・地域コミュニティーとの関連や工夫があるか?などがポイントだ。
これはと思う民家を見つけたら、住宅地図でチェックして写真を撮る。
名前がわかるように表札も撮る。
そんな事を繰り返しているのだから、住民からは不審者に見られて当然。
なので、首から大きいな名札をぶら下げて、人に会ったらすぐさま挨拶をする。
「おはようございます。素敵なまちですね。写真を撮らせてもらっています。」ってね。

とある民家の前で気さくなオバサマと会ったので、挨拶してまずは世間話し。
頃合い良しで、民家調査の主旨を説明し「実は、寺泊で調査をさせてくださる民家を探しているのですが・・・」
そしたら、「うちの中を見てみる?」とおっしゃって下さったので屋内を拝見。
続き間の茶の間の上は吹抜けていて、高窓からの光が効いていてグッド。
「うわー、いいですねー。寺泊のどこも民家はこんなですかー?」
しばらく話した後、こちらのご主人とオバサマに「この家の調査をさせてもらってもいいですか?」って言ったら、拍子抜けするくらいにスンナリとOKもらった。
良かったー、これで1軒ゲット。

街道を往復し、歩きながら見つけた「調査目的にあった民家」が21軒。
そのリストを持って町内会長さんを訪ねアドバイスを頂く。
「まずは、Aさんちに行って、お願いしたほうがいいよ。うまくいったら、お向かいのBさんちに話をつけてくれるかもしれないから」って町内会長さん。
町内会長さんのアドバイスに従ったら、AさんからもBさんからも「これから家をつくる人のお役にたてるかもしれないしね」ということで調査OKの返事をもらった。
ありがたいことです!
これで目標の3軒を調査できる事になったので、この日はこれにて終了。
午前9時から午後5時まで、街道を行ったり来たりで、よーく歩いた1日だ。

1日中、民家と睨めっこしていて気が付いた事がある。
庭を作る土地がなくても、玄関先に花なんかを飾って小奇麗にしているお宅は、概ね屋内も整理整頓されていて気持ちがいい。
調査OKを頂いた3軒は、どの家もそんな住まいであった。
住まいにも、まめに手を入れて代々住んでいるとのことだ。
2軒は築150年以上で詳細は不明、もう一軒は築80年程とのことだ。

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さて、長い間住み続けられている民家は、今どきの流行言葉で言えば長期優良住宅である。
長期優良住宅の認定基準は、1.構造躯体の劣化対策 2.耐震性 3.維持管理・更新の容易性 4.省エネ
などであるが、これはみな技術(ハード)で解決できる項目だ。
長きに渡り住み続けられている家がもっている最も重要なキーワードは「家への愛着」だ。
家への愛着は技術だけでは生まれない。
住み続けて行く中での良好な家族間の関係やご近所付き合い、何となく感じる居心地の良さ。
そんな住まいにはジワジワと愛着が湧いてきて、長い間住み続けられてゆく。
長期優良住宅を造るポイントは、まずは「愛着が湧く住まい」を設計することだ。

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