越後の民家・冬/柿ノ木集落(新潟県魚沼市)
■撮影:2010年1月31日11:30/薄日/新潟県魚沼市柿ノ木(旧入広瀬村)
最近、民家を見ると直ぐに車を停めてしまう。(笑)
ここは豪雪地帯。
屋根は自然落雪式、せがい造り(出桁造り)で軒の出を深くして外壁を雪から護る。
外壁の下見板張りの押縁ピッチは3尺。
シンプルで力強く美しい外観だ。
小屋組を現した妻壁と桁行き方向(長手方向)の外壁上部に残した漆喰の白が、この民家に力強さと同時に軽やかさも感じる要因だ。
下見板の高さはこの地域一帯でほぼ同じ。
それは、積雪深を考慮した過去の長い家づくりの過程で導き出されたものなのだろう。
当たり前であるが、住まいのありようは気候と無関係ではない。
桁行き方向にある2階のサッシ上端と下見板の上端が揃っていることも外観が美しいと感じる一因。
軒桁(屋根下)まで下見板を張り上げると少々重い感じになる。
押縁のピッチも3尺から1尺5寸にすると、これまた少々重い感じになる。
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