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2011年11月 7日 (月)

妙見メモリアルパーク(新潟県小千谷市浦柄)

● 設計監理:一級建築士事務所 チーム・テラ有限責任事業組合
       小川峰夫・小川みどり・久力正道・和田正則・今井保一
● 場  所:新潟県小千谷市浦柄
●オープン:2011年10月23日

私を含めて5人のパートナーシップで活動しているチーム・テラが設計監理し、先日オープンしたばかりの「妙見メモリアルパーク」を紹介します。

2004年10月23日17時56分に中越大震災は起こりました。この山腹で大崩落が発生し、県道を走行していた車4台が巻き込まれ、うち3台からは自力で脱出しました。残り1台に乗っていた親子3名が取り残され、母娘2名が犠牲になりましたが、男児1名は懸命の救出作業で奇跡的に救出されました。
「妙見メモリアルパーク」は、この崩落現場を中越大震災の象徴としてとらえ、震災で犠牲になられた方々の慰霊の場・災害の記憶を次世代へ伝えるための場として整備しました。ここは信濃川に近接し自然と密接な環境にあります。公園には、「祈り」・「災害の記憶」とともに「人と自然・宇宙の深い関わり」を表す三つの軸線を配置しています。


■風景・記憶・再生の軸線
(妙見メモリアルパークのサインが取付けられたコルテン鋼のプレートに沿ってパークに入って行く軸線です)
この軸線は、10月23日に日が沈む方向を示し、風景・記憶・再生を象徴しています。
その夕刻には「大地のくさび(正面の黒い鉄の棒)」が軸線上に影を落とします。信濃川の雄大な風景を望むこの地は、時間を遡ると、「海=生命の源」でした。その彼方に沈む夕陽は、夜明けへとつながる再生の象徴です。
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■祈りの軸線
この軸線は、崩落現場を象徴する「祈りの岩(写真正面の岩)」の方向を示し、慰霊・鎮魂の意を表しています。
「祈りの道(写真の祈りの岩に一直線に向う石の道)」・「献花台」・「祈りの岩」が、一本の線でつながります。
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「祈りのプレート」と名付けられた鉄の献花台。
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献花台に、牛乳パックに入れられた花が供えられていました。
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■未来と希望の軸線
この軸線は、10月23日に日が昇る方向を示し、未来と希望(夜明け)を象徴しています。
その早朝には「大地のくさび(下の写真の黒い鉄の棒」が軸線上に影を落とします。軸線上の「祈りのプレート」は献花台であるとともに、「大地と一体のフォルム=自然との共生」を表すモニュメントでもあります。
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左の蛇籠は、道路とパークを分ける結界の役目を果たします。
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夕刻、太陽が「風景・記憶・再生」の軸線方向に沈んで行きます。
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左の建物は既存のバス停です。メモリアルパークのデザインと馴染むよう、地元の町内会にお願いして、外装材を透明なものに替えさせて頂きました。
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日没直後の信濃川。
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そして明日、また夜明けが訪れます。


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