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種月寺・・変化する景色−1/新潟市西蒲区石瀬
ヨーロッパのランドマークとなる教会などの宗教建築は広く平坦な広場に建っていることが多く、その広場に立てば建築の全体が見渡せる構成になっている。
一方、日本の寺社建築の本殿は山の高台にあったり、鬱蒼とした杉木立の長い参道の奥にあったり、本殿までの間に幾つもの山門があったりで、境内の入口に立っても本殿の全貌が見えないことも多い。
参道を歩きながら四季折々の自然を楽しみながら本殿に至る景色の変化は、寺社建築を見る楽しみの一つである。
種月寺(しゅげつじ)は開山550年以上の曹洞宗の越後の古刹。
本堂は重要文化財に指定されている。
境内の入口から景色の変化を楽しみながら訪れてみた。
■撮影:2012年5月5日/晴れ〜曇り/新潟市西蒲区石瀬(旧岩室村)
山門にたどりついたら、参道脇の杉木立の向こうに本殿の屋根らしきものが見え
山門をくぐったら、脇に「西国三十三ケ所間世音菩薩石像」があったので寄り道して
さらにその奥に、小さな沢の水面に緑が映り込んでいたので、またまた寄り道して
元の参道に戻ってきて、歩いてきた道を振り返ったら、そこには山門を額縁に見立てた八重桜。
明日も続く。(予定です)
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2011年11月 7日 (月)
妙見メモリアルパーク(新潟県小千谷市浦柄)
● 設計監理:一級建築士事務所 チーム・テラ有限責任事業組合
小川峰夫・小川みどり・久力正道・和田正則・今井保一
● 場 所:新潟県小千谷市浦柄
●オープン:2011年10月23日
私を含めて5人のパートナーシップで活動しているチーム・テラが設計監理し、先日オープンしたばかりの「妙見メモリアルパーク」を紹介します。
2004年10月23日17時56分に中越大震災は起こりました。この山腹で大崩落が発生し、県道を走行していた車4台が巻き込まれ、うち3台からは自力で脱出しました。残り1台に乗っていた親子3名が取り残され、母娘2名が犠牲になりましたが、男児1名は懸命の救出作業で奇跡的に救出されました。
「妙見メモリアルパーク」は、この崩落現場を中越大震災の象徴としてとらえ、震災で犠牲になられた方々の慰霊の場・災害の記憶を次世代へ伝えるための場として整備しました。ここは信濃川に近接し自然と密接な環境にあります。公園には、「祈り」・「災害の記憶」とともに「人と自然・宇宙の深い関わり」を表す三つの軸線を配置しています。
■風景・記憶・再生の軸線
(妙見メモリアルパークのサインが取付けられたコルテン鋼のプレートに沿ってパークに入って行く軸線です)
この軸線は、10月23日に日が沈む方向を示し、風景・記憶・再生を象徴しています。
その夕刻には「大地のくさび(正面の黒い鉄の棒)」が軸線上に影を落とします。信濃川の雄大な風景を望むこの地は、時間を遡ると、「海=生命の源」でした。その彼方に沈む夕陽は、夜明けへとつながる再生の象徴です。
■祈りの軸線
この軸線は、崩落現場を象徴する「祈りの岩(写真正面の岩)」の方向を示し、慰霊・鎮魂の意を表しています。
「祈りの道(写真の祈りの岩に一直線に向う石の道)」・「献花台」・「祈りの岩」が、一本の線でつながります。
■未来と希望の軸線
この軸線は、10月23日に日が昇る方向を示し、未来と希望(夜明け)を象徴しています。
その早朝には「大地のくさび(下の写真の黒い鉄の棒」が軸線上に影を落とします。軸線上の「祈りのプレート」は献花台であるとともに、「大地と一体のフォルム=自然との共生」を表すモニュメントでもあります。
夕刻、太陽が「風景・記憶・再生」の軸線方向に沈んで行きます。
左の建物は既存のバス停です。メモリアルパークのデザインと馴染むよう、地元の町内会にお願いして、外装材を透明なものに替えさせて頂きました。
そして明日、また夜明けが訪れます。
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