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越後・牛の角突き(新潟県小千谷市・小千谷闘牛場)
国の重要無形民族文化財に指定されている越後の「牛の角突き」。
越後の「牛の角突き」は長岡市の山古志地域と小千谷市で行われている。
お盆休みの昨日、闘牛好きの叔父と小千谷闘牛場へ。
名調子の本部席からの解説を聞きながらシャッターを切り続けた。
越後の「牛の角突き」には、「勝負付けをしない」という独自のルールがある。
その理由は次の通り。
(以下、パンフレットより)
1.家族のように育てた牛に、血を流すまで死闘させるのはかわいそうだ。
2.勝ち負けをつけると、牛が闘争心をなくして再び戦わなくなる。
3.牛の犠牲を少なくし長く保有する。
4.勝負付けしないことにより、賭博をせず奉納の意味を強める。
5.勝敗をつけることにより、仲間同士で感情を害し関係を悪くすることを避ける。
棚田の貴重な働き手だった牛への愛情と、暮らしの知恵から生まれたルールである。
■撮影:2013年5月15日/晴れ/新潟県小千谷市・小千谷闘牛場
「面綱(相撲の化粧回しに相当する頭部の飾り物)」を付けて土俵入り(入場)し「曳き回し」。
越後の「牛の角突き」は両牛に「勝負付け」をしない。「引分」とするために両牛を引き離しにかかる。勢子がまずは後ろ足に「綱かけ」をする。
「綱かけ」した後ろ足をたくさんの勢子で引っ張り牛の動きを止める。
次に「鼻とり」が牛の鼻の穴に指を差し込んで牛の頭を上げる。鼻の穴は牛の急所である。
「鼻とり」された牛は今までの興奮が嘘のようにおとなしくなる。勢子の一連の動きは実にダイナミックで美しい。
戦い終わった牛は退場前に土俵入りの時と同じく「面綱」等を付け直す。
退場する牛に夕方の斜光。勢子の背中も誇らしい。「ヨシター、ご祝儀でたぞ!」。
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